金融用語集 か行
「か行」から始まる金融用語を 278 語掲載。用語集全体から行頭で絞り込んだ一覧です。
会社予想は企業自身が示す将来業績の見通し。投資家は数字そのものだけでなく、市場コンセンサスとの差、前提条件、会社の予想傾向を合わせて見る。
取引の相手が履行できなくなり、受け渡しや支払いを受けられなくなるリスクです。取引所や清算機関を挟まない相対の取引ほど、影響がそのまま自分に返ってきます。
発行体の返済能力を評価した指標で、債券のリスク判断の基準となる。格付けが低いほど利回りは高くなる傾向がある。
カバードコールETFは、株式を保有しながらコールオプションを売って収益を狙う商品。分配金が高く見えやすい一方、強い上昇相場では利益の上限が抑えられやすい。
株式報酬は現金流出を伴わない報酬だが、株主には希薄化コストがある。SBC比率と株式数の推移を確認したい。
株式リスクプレミアムは、株式に投資するリスクへの上乗せリターン。長期金利が上がると縮小しやすく、株式の割高感を判断する材料になる。
株主が期待する最低リターンで、企業には株式調達の見えないコスト。CAPMで推定するのが一般的で、事業リスクが高いほど上昇する。配当だけでは満たされず株価上昇期待も含む。金利上昇局面では水準が切り上がる。
日付を引き金にリバランスする方法です。迷わずに済む一方、ずれが小さくても実行するため無駄な売買が出ます。年1回程度にとどめ、まず積立資金での買い増しから検討してください。
為替ヘッジあり投資信託は、海外資産の為替変動リスクを抑える仕組みを持つ。ただしヘッジコストがかかるため、為替リスクを減らす代わりにリターンも抑えられる場合がある。
カントリーリスクプレミアムは新興国株式・債券の適正割引率の核心。格付け変化・政変・制裁などでCRPが急上昇すると株価が急落するリスクがある。ダモダラン教授のCRPデータベースを定期参照し、投資先国のリスク水準の変化をバリュエーションモデルに反映させることが重要だ。
学習コストはAIモデルを作るための先行投資。技術的な堀になる一方、継続的な費用負担にもなる。
ガードレールの機能状態は米中間の偶発的衝突リスクの代理指標。軍事対話の開始・停止ニュースは台湾関連株・日本の防衛株・半導体株のリスク評価に即時の影響を与える。
会社が掛金を出し従業員が運用する年金で、運用益非課税など税制優遇が大きい。商品未選択だと元本確保型で放置されインフレ負けの懸念。転職時は移換手続きが必須で、放置すると自動移換や手数料が発生しやすい。
企業どうしで取引されるサービスの価格の動きを示す日本銀行の指数です。モノを対象とする企業物価指数と対になり、人件費の比重が高いため賃金の上昇が価格へ転嫁されているかを見る材料になります。
含み益は早く利食い、含み損は塩漬けにする利小損大の行動パターン。損失回避が売買に現れた姿で、伸びる銘柄を早売りし下げる銘柄を抱え込む。買値からの損益ではなく「今後上がるか下がるか」で判断し、損切りルールを数値で決めることが対策になる。
国債の元利払いを除いた政策的歳出を、税収など借金以外の収入で賄えているかを示す指標。赤字なら政策運営自体が借金依存で、続けば債務が膨張する。国の信用力を測る基本指標で、黒字化目標が金利・為替・株式にどう波及するかを読む起点になる。
中古住宅の引き渡し後に見つかった構造や雨漏りの不具合を補修する費用に備える保険です。加入には検査の合格が必要で、税制の適用要件の証明に使える場合もあります。
VaRが示す境界線を越えた先で、損失が平均していくらになるかを表します。まれで極端な損失の重さを測る指標ですが、もとになる事象が少ないため推計の誤差は大きくなります。
キャッシュ・オン・キャッシュ・リターンは投入自己資金に対する年間キャッシュフローの割合。融資条件も見る。
キャッシュランウェイは手元資金が何ヶ月持つかを見る指標。赤字成長企業では、成長の余地だけでなく増資やコスト削減のタイミングを読む材料になる。
期待リターンを無リスク金利+ベータ×リスクプレミアムで説明するモデル。分散で消せる固有リスクには報酬が払われず、消せない市場リスクにのみ対価が支払われると示した点が核心で、分散投資の理論的裏づけになっている。
「売ったとき」に初めて確定する利益がキャピタルゲイン。株・不動産の値上がり差額で、NISA口座なら非課税。インカムゲインと合わせたトータルリターンで投資成果を測るのが正解。
低金利通貨で資金を借り、高金利通貨で運用する戦略。金利差を収益源とするが、為替変動によるリスクも大きい。
教育資金一括贈与は教育費を非課税で移す制度。使途、期限、残額課税のルールを確認して使いたい。
掛金と残高、売買の記録を預かる裏方です。運用商品の預け替えを指図しても即日約定にはならず、取りまとめてから発注されるため数日かかると考えておいてください。
利上げや資金吸収などを含む金融引き締め局面の総称。市場全体の資金環境とリスク選好に影響する。
キーレートデュレーションはイールドカーブの年限別感応度を示す精密な金利リスク指標。スティープニング・フラットニングの局面でどの年限に損失リスクがあるかを把握し、ヘッジや配分変更の判断に活用することが債券ポートフォリオ管理の精度を高める。
一定価格で注文が自動発動する仕組みで、損失限定やトレンド戦略に使われる。価格ズレには注意が必要。
業績予想修正の広がりは(上方修正銘柄数−下方修正銘柄数)÷全体で、利益サイクルの方向感を示す。株価指数より2〜3ヶ月先行する傾向があり景気転換点の早期警戒指標として有効。セクター別に見ると内部ローテーションも把握できる。
QUADの強化は日米豪印の防衛・インフラ・海洋安全保障関連株にポジティブに作用する。インドの外交スタンスの変化と米国の関与水準をモニタリングし、地域安全保障の温度計として活用する視点が有効だ。
クオリティファクターは景気悪化局面での下落耐性を高めるディフェンシブな投資スタイル。ROE・利益安定性・財務健全性を基準に銘柄を絞り込み、バリュー・モメンタムと組み合わせた多ファクター戦略の一角として活用するのが実践的だ。
政府が国債を大量発行して支出を増やすと金利が上昇し民間投資を抑え込む現象。財政出動の効果が一部相殺される。景気過熱期は起きやすいが、金利が下限に張り付く不況期や中央銀行が国債を買い支える局面では起きにくい。
繰延収益は前払いされたがまだ売上認識されていない金額。SaaSでは将来売上の手がかりになるが、請求タイミングや契約期間の影響も大きい。
信用力の違いによって生まれる利回り差で、リスクの大きさを示す指標。拡大は不安、縮小は安定を意味する。
アクティブファンドを名乗りながら中身は指数とほぼ同じ運用をしている状態。値動きは指数並みなのに高い信託報酬を取られ、コスト控除後は指数に負けやすい。アクティブシェアが低いのに手数料が高ければ疑わしく、それなら低コストのインデックスが合理的。
couponは債券保有中に受け取る定期的な利息。bond-yieldとは違い、発行時に決まる約束の利率であり、債券の実際の利回りや安全性そのものを示す数字ではない。
Gross Bookingsはプラットフォーム上の総取引規模を見る指標。売上高ではなく、テイクレートと一緒に確認する。
GRMは物件価格が年間総賃料の何倍かを示す簡易指標。費用を含まないため精査が必要。
皆が買うから買い、皆が売るから売る横並びの行動がバブルと暴落を増幅する。多数派についていく安心感は、相場では最も高く買い最も安く売る側に回るリスクと表裏一体。自分の判断根拠を持つことが群れから距離を取る条件になる。
速報性が最大の価値で、公式統計より早く消費の温度感が掴める。ただし天候や連休で単月が振れやすく、3か月移動平均で均して方向を見るのが実務的。50超は良くなったという意味であって、強さの水準ではない。
計算上の請求額は売上高と繰延収益の増減から請求の勢いを読む指標。売上より早く需要変化を示すことがある。
経済的堀は、企業が高いROICや利益率を長く守るための競争優位。長期投資では、成長率よりもその成長を守れる構造があるかを確認したい。
継続失業保険受給者数は、失業者が再就職しにくくなっているかを見る週次指標。新規申請件数とセットで確認したい。
決済承認率は購入意欲を売上に変える効率を見る指標。不正損失やチャージバックとのバランスが重要。
国土交通省が毎月公表する建設工事の受注額の統計です。着工より前の段階をとらえる先行指標ですが、大型案件で単月が振れるため数か月の累計で見る必要があります。
配当・優待の権利が確定する基準日。実際に得るには2営業日前の権利付き最終日までに保有が必要。権利落ち日は配当分だけ株価が下がりやすく、権利取りだけの短期売買は下落で相殺されやすい。
個別銘柄ではなくポートフォリオ全体でリスクとリターンを捉え、相関の低い資産の組み合わせでリターンを落とさずリスクを下げられると示した理論。現代の資産運用の土台。ただし過去データ依存で危機時は相関が上昇し分散効果が弱まる限界がある。
資産の7〜9割を低コストのインデックスで守り、1〜3割で個別株など積極運用に挑む戦略。大部分をコアで固めるためサテライトの失敗が致命傷にならない。初心者はコア100%から始め、慣れてから少しずつ攻めを加えるのが安全。
直近12か月に3か月以上高額療養費に該当した場合、4か月目から限度額が下がる扱いです。年収約370万円から770万円の区分では44,400円になりますが、保険者が変わると回数はリセットされます。
広告収益は表示回数と広告単価で分解できる。ユーザー成長、広告ロード、単価のどれが効いているかを見る。
広告表示回数は広告収益の数量要因。単価やユーザー体験を犠牲にして増えていないかを確認したい。
広告ロードは広告枠の量を増やす収益レバー。上げすぎるとユーザー体験や継続率を損なうため注意する。
同じ物は同価格になるという発想で、物価比から適正為替を捉える長期の目安。短期予測には不向きで、金利差や投機でPPPから大きく乖離する。ビッグマック指数が身近な応用例。
顧客集中度は売上が少数顧客に依存していないかを見る指標。成長の安定性と交渉力を確認できる。
商品ごとに審査して代金を立て替える割賦販売法上の類型で、包括型のカードとは別物である。訪問販売などでは信販会社にも解除を主張できる規定が用意されている。
コホート分析は平均値に隠れた継続率や顧客価値を見る方法。顧客獲得の質と長期価値を判断しやすくなる。
コマーシャルペーパー(CP)は、企業が発行する短期の無担保証券。短期の資金調達コストと信用リスクの変化を映す。
金融機関が限度額の範囲で必要時に融資すると約束する契約で、企業は未使用部分にも手数料を払います。審査を待たずに引き出せる流動性の備えであり、決算資料では未使用枠が開示されることがあります。
毎月第1金曜日発表の米国雇用者数増減。FRBの利下げ・利上げ判断に直結するため、発表直前後は株・FX・債券が同時に動く。失業率と平均時給も必ずセット確認。
コントラクション収益は既存顧客の縮小で失われる売上。解約ではないため見落とされやすいが、NRR低下の重要要因になる。
上場企業向けの企業統治指針で、コンプライ・オア・エクスプレインが特徴。資本効率や株主還元を意識した経営を後押しする。形式的な順守表明にとどまる企業もあり、社外取締役比率や実際の資本政策など中身を確かめたい。
景気・インフレ・金利のバランスが取れた理想的な経済環境。株式市場にとって追い風となるが持続性には注意。
会員権の形態を確認し、相場部分と預託金部分を分けて評価する。